火災保険の保険料が今年10月にも値上げ。。。
新聞報道にも取り上げられていましたが、大手損害保険会社4社が、10月以降に火災保険料を値上げする方向で検討しているようです。値上げ幅は、全国平均で10%前後が見込まれています。
今回の改定を整理すると、ポイントは次の2点です。
1.
参考純率の引き上げ
損害保険料率算出機構では、2023年6月に住宅総合保険の「参考純率」(保険料計算のもとになる数値)について、全国平均で13%引き上げると、金融庁に改定の届け出をしています。
2.
水災料率の細分化
上記の、参考純率の引き上げと同時に、これまで全国一律だった水災補償に関する料率を、市区町村ごとの水災リスクによって5区分に細分化されます。
改定の背景としては、自然災害の増加や住宅の老朽化、修理費の高騰が挙げられており、近年の豪雨災害の多発で保険金の支払額は、高い水準になっているようです。
注目されるのは水災補償の保険料が、地域のリスクに応じて変化することでしょうか。。。
現在は、水災補償の料率は全国一律ですが、改定後は地域の水災リスクによって市区町村ごとに1等地〜5等地の5区分に分けられます。
水災リスクが、最も低い(保険料が最も安い)グループが1等地、リスクが最も高い(保険料が最も高い)グループが5等地となり、保険料が高い地域と安い地域の保険料差は約1.2倍(火災・風災・雪災・水災など全体の数値)くらいになる模様です。
火災保険は、火災や落雷だけではなく、集中豪雨などの自然災害から住まいや家財道具を守るための保険でもあります。。。
火災保険も、毎年のように掛金が変動してしまう場合もありますが、気候変動も影響してしまって、年々、火災保険の重要性が高まっているようです。。。